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・ 東京都出身 ・ 高校の時10ヶ月アメリカでホームステイをする ・ 日本の大学を中退し、アメリカの大学に転入。生物学のBS取得 ・東京の英会話学校で非常勤講師をする ・スペイン語が母国語の夫と結婚 ・カリフォルニアの大学院で TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages) 修士取得 ・カリフォルニア州 ESL 教育資格取得 ・カリフォルニア州の adult school と拘置所でESL教師をする ・カリフォルニア州の adult school でESLのクラスを4年間教える ・現在は帰国しています ・新しいブログはこちらです カテゴリ
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2006年 05月 05日
ピジン言語とクレオール言語というこの2つの単語。聞いたことはありますか。
ピジンとは別々の言語を話す人々がコミュニケーションをとる為に作り上げられた言語の事です。こう書くとなんだかポジティブなイメージになってしまいますが、ピジンが現れる状況というのは大抵、強制的に別の言語を学ばざるを得ない、不幸な状況において発生します。そうでない場合もありますが。 例えば、アフリカ大陸から強制的に全く別の場所へ奴隷として連れて行かれた人々。新しい場所に勝手に連れてこられた人々は英語で何かを言われ、それに応えなくてはなりません。もちろん学校などで学ぶ訳ではありませんから、自分達の話す言語の混じった、そして「英語」とも文法的にも発音的にも違いのあるもうひとつの「英語」を作り出します。これをピジン言語といいます。 私達の身近でも似たような例はあります。例えば、昭和初期に日本の支配下にあった満州には元々漢民族、モンゴル民族がいました。彼らは日本語を話す事を強いられ、「簡易的」日本語を用いていました。これもピジン言語です。この簡易的日本語は興亜語(こうあご)、日満語(にちまんご)、大東亜語(だいとうあご)などと呼ばれていたそうです。日本語は助詞 (~が、~に、~を、など) の習得が難しいと言われますが、これらのピジン言語は助詞を全て省き、中国語の単語も混ざったものでした。「~です」「~ます」の区別も解りにくいので、代わりに「~ある」が使われていました。 「姑娘キレイアルネ」 (娘さんはとてもきれいですね) の様に使っていたようです。今でも中国人という雰囲気を出す為に「~アルヨ」などと言ったりしますが、それはここから来ているんですね。 ピジン言語にはそれを母国語とする人がいません。ただピジン言語を話す人の子供がそのピジン言語を母国語として育つと、その言語 (元ピジン言語) はクレオール言語と呼ばれます。クレオールで大変興味深いのは、元々ピジン言語には見られなかった、文法の複雑化、そして言語としての安定性が加わるという点です。つまりクレオールを話す子供達は、親の世代の言語には見られなかった新しい言語のルールを誰に教わった訳でもなく、勝手に作り出して(発見して?)いくのです。親の世代では「不完全」であり「中途半端」と思われた言語が、新しい言語へと発展していくのです。この事から、人間には元々言語のルールを見出す力が備わっているのではないかと考えられています。 人間には解明されていない能力がまだまだたくさんあるのかもしれませんね。
by trilingue
| 2006-05-05 04:39
| language
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